すべての項目で
第2四半期(累計)
業績予想超え
10億円規模の自己株買いを発表
今期の総還元性向予想は85.8%に!
(通期業績予想値で算出)

ITFOR通信 Vol.5

第66期 2025年 3月期第2四半期決算

(2024年4月1日〜2024年9月30日)

売上高
96.2億円
業績予想比 1.3%増
営業利益
15.1億円
業績予想比 16.5%増
親会社株主に帰属する中間純利益
10.5億円
業績予想比 13.7%増

TOP MESSAGE

トップメッセージ

代表取締役社長 写真

長期ビジョン「HIGH FIVE 2033」のもと、
地域をご支援する事業を通じて、
人々の豊かな時間を創出していきます。

代表取締役社長 佐藤 恒徳

創業から50年を超えた現在、事業環境は劇的に変化しており、少子高齢化や人口減少による消費力の低下とともに、労働人口の減少による人手不足があらゆる業界で見られます。これらの社会課題を解決していく上では、私たちの技術と経験が力を発揮します。
なぜなら私たちアイティフォーは、お客様の目線でものごとを考え、心からお客様に寄り添って一つ一つのご要望に真摯にお応えしていくことをモットーとしているからです。お客様にとことん寄り添うことによってのみ、社会課題の具体的な解決につながるビジネスが生まれると考えています。

長期ビジョン「HIGH FIVE 2033」に向けて、2025年3月期から第4次中期経営計画「FLY ON 2026」をスタートしました。この中期経営計画には「今こそ、大きな目標に向けて、飛ぶしかない」という想いを込めました。当社グループの直近5カ年の売上高は125億円から206億円まで急成長しています。十分な成長力が備わったと判断し、ここからは飛躍すべきだと考えました。事業戦略においては、「既存を新領域へ、新規を既存領域へ」のキーワードを掲げています。まず、日本全国に広がるアイティフォーの既存のお客様に対し、私たちはまだまだ新しい商材やサービスをご提供できると思っています。そしてそれらを通じて、社会の人々の時間を創出することを追求していきます。創出した時間を使うことで、アイティフォーに新たな価値を見いだしていただけると考えるからです。

事業の成長を目指すとともに、企業としてのアイティフォーを認知していただく活動も非常に重要です。2024年6月に個人投資家向け説明会を2日連続で行い、約1,000名の方にご参加いただきました。説明会を通して、私たちがどのような会社で、どのような成長ストーリーを描いているかを皆様にお伝えすることで、皆様からのご意見をいただき、今後の対話の機会につなげていけると考えます。ご参加くださった方の中からアイティフォーのファンが一人でも増えればと思っています。こうした活動により、約1年間で株価が160%ほど上昇しました。

未来の日本において、私たちの事業の主要テーマである地方創生に向けて、さまざまな課題が強まっていくことは確実です。このまま少子高齢化、人口減少、地方経済の落ち込みが続くと自治体の合併が進むのではないかという話も聞かれますが、アイティフォーは、10年、20年先も、日本の47都道府県を維持することに貢献できる数少ない会社であると自負しています。
ステークホルダーの皆様に、「100年企業になれる。そのために応援するよ」と言っていただける会社にしていきたいと思っていますので、引き続き、私たちの「これから」にご注目ください。

BUSINESS OVERVIEW

事業概況

連結業績のポイント

POINT01

第2四半期(累計)業績予想をすべての項目でクリア

第2四半期業績予想(累計)をすべての項目(売上高・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する中間純利益)でクリアいたしました。フィナンシャルシステムで一部の案件が下期に変更になったものの、公共システムでのBPO案件や、流通eコマースシステムでのシステム販売や新紙幣対応などがそれをカバーし、業績予想をクリアしております。

POINT02

人財投資に引き続き注力

昨年度に続き、賃金の改定や採用、教育など、積極的に人財投資を実施いたしました。従業員の一人ひとりへの投資が、当社の持続可能な成長の原動力となると考えておりますので、今後も人財投資に注力していきたいと考えております。

POINT03

受注

自治体システム標準化の大幅な遅れや前年度の複数年BPO契約の影響を受けましたが、新たに信用金庫様への個人ローンWeb申込受付・契約システム「WELCOME」や個人ローン業務支援システム 「SCOPE」導入が進んでおり、通期予想の228.2億円は達成の見込みです。

売上高
96.2億円
前年同期比 1.8%増
営業利益
15.1億円
前年同期比 9.9%減
受注高
93.1億円
前年同期比 18.4%減

売上高 (億円)

  • ・上昇トレンドは継続
  • ・通期業績予想の変更はなし

営業利益 (億円) / 営業利益率 (%)

  • ・人財投資(賃金、採用、教育)を積極的に実施
  • ・通期業績予想の変更はなし

受注高 (億円) / 受注残高 (億円)

  • ・自治体システムの標準化対応の大幅な遅延の影響により受注高減少
  • ・通期受注高は年度後半に増加し予想達成見込み

総資産 (億円) / 純資産 (億円) / 自己資本比率 (%)

  • ・引き続き安定した財務基盤を維持

セグメント別概要(2025年3月期第2四半期)

売上高比率(2025年3月期第2四半期)

  • ・システム開発・販売:当初計画通りの着地
    金融機関向けシステム開発・販売の一部が下期に変更
  • ・リカーリング:保守サービスに加え、BPOの受注残が順調に売上計上

受注高 (億円)

  • ・自治体システムの標準化対応の大幅な遅延の影響
  • ・前年度の複数年BPO契約の影響

受注残高 (億円)

  • ・受注高の減少に伴い、受注残高も減少

システム開発・販売

売上高
51.7億円
前年同期比
2.9%
セグメント利益
7.1億円
前年同期比
22.2%

分野別売上高(累計)と営業利益率

フィナンシャルシステム
  • 当初計画通り着地
  • 一部の案件が下期に変更
公共システム
  • 新規BPO案件の受注残が順調に売上計上
流通eコマースシステム
  • システム販売に加え、新紙幣対応案件の増加
CTIシステム
  • 予定通り堅調に増加
通信システム
  • 予定通り堅調に増加
決済システム
  • 予定通り堅調に増加
その他

リカーリング

売上高
44.4億円
前年同期比
7.9%
セグメント利益
7.9億円
前年同期比
5.1%

分野別売上高(累計)と営業利益率

BPO
  • BPOは新規案件の受注残が順調に売上計上
保守・利用料
  • システム開発販売売上増加に伴い、保守利用料も増加

ACTIVITY REPORT

活動報告

ユーザー会の開催とその意義

ESG→Social

1. 当社の強み:ユーザー会の取り組み

当社は、地域金融機関、地方自治体、地方百貨店など、地域に密着した企業と事業展開を行い、「盤石な顧客基盤」を築いています。この強固な関係は、当社が提供する製品やサービスに対して、信頼と満足をいただいている証拠であり、この結びつきをさらに強める取り組みのひとつに、長年にわたって定期的に開催している「ユーザー会」があります。

1980年代後半よりスタートさせたユーザー会は、当社がお客様と直接対話する場として非常に重要な意味を持っています。金融機関をはじめ、自治体、コールセンター業者などさまざまな業種のお客様と継続的に交流し、お客様からのフィードバックをサービスやシステムに反映させることで顧客基盤を維持・発展させています。その結果、売上上位30社の10年継続利用率は65%という高い水準を誇り、当社とお客様との信頼関係の強化にもつながっています。

【受注増と継続利用を可能にする盤石な顧客基盤とユーザー会】地方のお客様との関係性を起点に他業界へ拡販85%/地方銀行における顧客基盤75%/ユーザー会で得た追加ニーズをパッケージ化し継続利用促進65%

2. 2024年7月のユーザー会:ロボティックコールユーザー会

2024年7月に開催された「ロボティックコールユーザー会」では、「回収自動化は次のステージへ」というテーマのもと、18社50名のユーザー様にご参加いただきました。この会では、アイフル株式会社様によるロボティックコール導入事例の紹介、丸紅情報システムズ株式会社様による音声テキスト化ソリューションのプレゼンテーション、そして当社からは最新の回収DX事例についての紹介を行いました。

業界の最新動向や新しい技術について活発な意見交換が行われ、多くのお客様から「IVR(自動音声応答システム)をはじめ、他社様の債権管理について聞くことができて大変参考になった」といったポジティブな感想が寄せられ、継続的に開催してほしいというご要望もいただきました。また、「業界の動きを知り、新システムのデモも見ることができて、今後の業務に活かせる内容だった」といった声もあり、今回の会が有意義な学びの場となったことがうかがえます。

3. ユーザー会の持つ意義と今後の展望

ユーザー様同士が直接交流する機会は、実は業界内でもあまり多くありません。そのため、当社が開催するユーザー会は、新たなビジネスパートナーとの出会いや、情報交換を通じて新しい知見を得る非常に重要な場として活用いただいています。また、このような交流の場を通じて得られた情報や意見は、当社にとってもシステム開発やサービス改善に欠かせないものであり、お客様と共に成長し続けるための基盤となっています。

今後も当社は、ユーザー会を通じてお客様と密に連携し、ユーザー様のニーズやフィードバックを反映させることで、より良いサービスと製品を提供し続けてまいります。当社の成長はお客様との信頼関係に基づくものであり、これからも共に歩んでいくパートナーとしての関係をさらに深めていきます。

今年もサイクルロードレース
「マイナビ ツール・ド・九州2024」に協賛しました

ESG→Social

持続可能な九州の未来のために
~大会と地域経済の活性化を支援~

2024年10月11日から14日にかけて開催された、UCI(国際自転車競技連合)公認のサイクルロードレース「マイナビ ツール・ド・九州2024」に、2023年に引き続きシルバーパートナーとして協賛しました。

当大会は、カーボンニュートラルを意識した環境負荷が少ない運営や、自然環境への配慮など、地域貢献・復興、環境、健康、先端技術の実証の視点から九州の持続可能な未来のためにさまざまな SDGs 達成に向けた活動を実現し、単なるサイクルレースの域を超えた未来志向のイベントを目指しています。

初日の小倉城クリテリウム会場は天候にも恵まれ、応援に駆け付けた観戦客や観光客で会場が賑わう中、当社代表取締役社長の佐藤と地元の高校生との「インタビュー対話」を実施。この対話は、株式会社マイナビが運営する、地域課題の解決策を考えるフィールドスタディ「locus(ローカス)」事業を支援する取り組みの一つで、地域の人財育成に貢献すべく当社も参加したものです。2名の高校生からの質問に佐藤が答える形で、「子育て支援」と「空き地を使ったイベントの活性化」の方法を模索するための対話が行われました。

さらに今回は、観戦客と一般観光客向けのデジタルスタンプラリーも実施。楽しみながら会場内の指定ブースを巡ってもらうことで会場を活性化し、スタンプを集めた方には景品として「くまモンオリジナルステッカー」や、お取引先様を通じてご紹介いただいた九州の農家様・生産者様の商品を提供しました。また、昨年に引き続き、株式会社琉球銀行(本店:沖縄県那覇市、頭取:島袋 健)様のご協力のもと、マルチ決済端末「iRITSpay 決済ターミナル」を一部のブースに提供しました。そのほかにも、16名の社員がボランティアとして参加し、大会概要紙の配布や会場案内をサポートしました。

表彰式では、優勝したLukas NERURKAR選手(EFエデュケーション・イージーポスト)に佐藤より副賞の授与が行われ、牡丹の描かれた有田焼の花瓶を贈呈しました。牡丹の花言葉は「王者の風格」。4日間に渡るレース初日に力強い走りを見せ、最終日には新人賞も受賞したLukas NERURKAR選手の背中を後押しするものとなったのではないかと思います。

大会を通じて、企業や団体、地元の皆様の「九州を盛り上げよう」という熱を肌に感じ、地域社会が生き生きと活気づくことの重要性を再確認しました。当社は創業以来、地域金融機関や地方自治体、地方百貨店などを中心に、地方創生に寄与するサービスをご提供してきました。今後も、「地方創生による社会貢献を通してすべての人や企業にサプライズを提供し、持続可能な未来の発展に貢献します」というパーパスのもと、地域社会のためにアイティフォーができることにチャレンジしていきます。

INFORMATION

お知らせ

コーポレートロゴ刷新のお知らせ

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2000年の上場以来使用してきたコーポレートロゴをリニューアルいたしました。長期ビジョンであるFY2033 構想「HIGH FIVE 2033」を掲げ、このFY2033構想からのバックキャスト方式で策定した第 4 次中期経営計画「FLY ON 2026」のスタートを機に、これまでの歩みと当社の理念、そして未来へのビジョンを新しいロゴへ反映いたしました。新しいロゴと共に、アイティフォーはこれからも成長を続けてまいります。

新しいロゴマークについて

お客様への「寄り添うチカラ」を、IT の「I」と柔らかな、そして未来へ自由に羽ばたく翼を表す「F」が優しく寄り添う様子で表しました。雰囲気の異なる2 つの図形は「信頼、堅実」と「チャレンジする姿勢や遊び心」の両立を、マークの72°の傾きは創業1972 年を表しています。さらに、お客様への愛、地域への愛を込めて、「I(アイ)」を強調しました。

株主・投資家の皆様向けIRコンテンツのご紹介

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① IRサイトをリニューアルしました

この度、IRサイト全体のデザインを色鮮やかに刷新し、コーポレートガバナンスや個人投資家の皆様向けのコンテンツを全面的にリニューアルしました。また、海外投資家の皆様に向けて、英語版ページについてもコンテンツを拡充しております。多くの投資家の皆様に応援していただける企業を目指して、今後も的確かつ迅速な企業情報の開示に取り組んでまいります。

IRサイトトップ

② 統合報告書発行のお知らせ

統合報告書「アイティフォー統合レポート 2024」を発行しました。経営理念や価値創造プロセス、財務・非財務情報を関連付けた事業内容や取り組みについてのご説明に加え、昨年に引き続き当社のお客様との対談も特集としてご紹介しています。以下のリンクよりご覧いただけます。

アイティフォー統合レポート 2024

③ 第4次中期経営計画「FLY ON 2026」 紹介動画を公開しました

当社の中長期ビジョンを皆様により分かりやすくお伝えするため、第4次中期経営計画「FLY ON 2026」の紹介動画を公開いたしました。以下のリンクからぜひご覧ください。

EVENT INFORMATION

イベント情報

個人投資家向け説明会

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個人投資家向けIRセミナーに参加しました

① ブリッジサロン
<開催概要>
開催日
2024年11月23日(土)
参加者
会場: 50名 ライブ配信: 138名
② 大和インベスター・リレーションズ in 福岡
<開催概要>
開催日
2024年11月30日(土)

2025年3月期上期において、株式会社インベストメントブリッジおよび大和インベスター・リレーションズ株式会社主催の個人投資家向けIRセミナーに参加しました。特に、九州地区でのIR説明会は当社として初の試みとなり、多くの投資家の方々に当社の事業について直接お伝えする貴重な機会となりました。
当社は創業以来、地域金融機関、地方自治体、地方百貨店など地域を中心にシステムやサービスを提供し、共に成長してまいりました。これからも、全国の個人投資家の皆様に向けて、当社の事業、業績、成長性、そして想いをお伝えする活動を積極的に続けてまいります。

FULL YEAR FORECAST

2025年3月期の
通期業績予想

2025年3月期の業績予想と
配当予想・株主還元

第2四半期の業績予想のすべての項目でクリア。
通期業績予想の変更はなし。売上高220億円、営業利益38億円を目指す。

第4次中期経営計画の初年度の第2四半期決算では、業績予想をすべての項目(売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する中間純利益)でクリアいたしました。第2四半期決算の結果、および下期のマーケット動向を踏まえ、通期の業績予想については、公表しました予想からの修正はありません。

FY2024
第2四半期業績
FY2024
第2四半期業績予想比
FY2024
通期業績予想
売上高(百万円) 9,621 101.3% 22,000
営業利益(百万円) 1,514 116.5% 3,800
経常利益(百万円) 1,579 117.0% 3,850
親会社株主に帰属する
当期純利益(百万円)
1,059 113.7% 2,750
受注高(百万円) 9,318 - 22,820
受注残(百万円) 16,296 - 17,419
ROE(%) - - 13.8
ROIC(%) - - 13.8

10億円規模の自己株買いの発表

2025年3月期中に10億円規模の自己株買いの実施を発表しました。
これにより総還元性向は85.8%(通期業績予想値で算出)となる見込みです。

還元総額

一株当たりの年間配当金グラフ

総還元性向と配当性向

総還元性向と配当性向のグラフ
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