増収増益、
計画を達成
受注高・受注残は
前年同期比二桁増

ITFOR通信

Vol.3

6520243月期第2四半期決算
(2023年4月1日~9月30日)

売上高

94.5億円

前年同期比 5.5%

営業利益

16.8億円

前年同期比 6.6%

受注高

114.2億円

前年同期比 24.7%

トップメッセージ

「寄り添うチカラ」で実現、
一人ひとりが豊かで安心できる
社会づくりへ

代表取締役社長 佐藤 恒徳

代表取締役社長 佐藤 恒徳

株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
お陰様で、2024年3月期第2四半期においては、期初の計画を予定通り達成しましたことをご報告申し上げます。

当社は1972年の創業以来、地域に根差した幅広い企業および自治体に対して的確なソリューションを提供するBtoB企業として成長してまいりました。今日ではBtoBtoC企業として、お客様(toB)のその先の、サービスを活用する人々(toC)に向けて、利便性が高く、安全で快適に暮らせるような社会づくりに貢献するために総合サービスを提供する企業でありたい、と考えています。

さて、2024年3月期は第3次中期経営計画 『NEXT STAGE 2023』の最終年度に当たります。この中計で掲げた数値目標の3つのうち「営業利益32億円」、「ROE13%」は前2023年3月期で既に前倒しで達成しました。最終的には、残るひとつの「売上高210億円」と合わせてすべての数値目標が達成できると見込んでいます。また新型コロナウイルス感染症の影響下でも、業界平均を超える高い自己資本比率を達成するなど、強固な財務基盤を構築できたことにより、今後の総株主還元を70%以上とする株主還元強化の方針を打ち出しています。

株主の皆様へは、さらに充実する株主還元にぜひご注目いただきながら、当社の企業としてのユニークさと、そこから派生する成長余力を感じ取っていただき、益々当社のファンになっていただきたいと考えています。

最後に、当社はサステナブルな社会に貢献するために、一層ESG経営を進化させていきます。時代に対応する臨機応変な事業戦略により財務的成長を継続する一方で、サステナブルに進化する社会の中で企業として果たせる役割を常に意識し、迅速かつ的確に経営判断を下していくことで、皆様のご期待に応えてまいります。

事業概況

連結業績のポイント

業績計画全項目達成

システム開発・販売においては、競争力の高い個人ローン業務支援システム「SCOPE」、Web受付システム「WELCOME」の地方銀行以外へのマーケット拡大により、販売は堅調に推移しました。また、社会インフラの老朽化への対応としてレガシーなネットワーク機器の更改に取り組みました。リカーリングにおいては、新規顧客拡大に伴い保守サービスや利用料が増加。BPOは、東京23区・中核市を中心に新規運用を開始しました。これにより、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益すべてにおいて、期初に立てた第2四半期計画を達成しました。

販管費増と円安を内製化強化でカバー

今期4月より、新人事制度等により正社員を対象に平均10%の月例賃金引上げを行いました。また、円安の影響が長引き海外製品の仕入れ原価が増加傾向にあり、これらにより営業利益率が低下しました。しかしながら、従来のパッケージ中心のシステム販売と、品質向上を含めた内製化をさらに進めることで、依然として高収益基盤を維持しています。

販管費増は成長への必要な投資

販管費については、前述の今上期からの賃金改定による人件費の増加、採用や教育費用の増加など、人財投資に注力しました。また、前期から引き続きオフィス改装などの職場環境改善にも注力しました。研究開発費は前年同期4,900万円に対し今期は1億1,900万円と、開発投資も進めています。当社の成長に必要なこれらの投資が、販管費増加の要因となっています。

売上高

94.5億円

前年同期比 5.5%

営業利益

16.8億円

前年同期比 6.6%

受注高

114.2億円

前年同期比 24.7%

  • 売上高 (億円)
    • ・金融機関におけるDX推進に大きく貢献
    • ・社会インフラの老朽化への対応
  • 営業利益 (億円) / 営業利益率 (%)
    • ・パッケージ販売と内製化により高収益基盤を堅持
    • ・経費増と円安の影響により営業利益の回復に遅れ
  • 受注高 (億円) /受注残高 (億円)
    • ・受注は上期初の100億円超達成
    • ・第2四半期は受注高114.2億円(前年同期比+24.7%)、受注残172.6億円(前年同期比+13.2%)となり、ともに前年同期比2桁増
  • 総資産 (億円) / 純資産 (億円) / 自己資本比率 (%)
    • ・引き続き安定した財務基盤を維持
  • 1株当たり当期純利益 (円) / 配当金額 (円)
    • ・配当性向50%を目指す
    • ・配当金額は1株当たり40円を見込む
  • 原価・販管費増加要因説明図
    • 人的資本関連の投資…賃金改定による人件費の増加、採用や教育費用の増加
    • 円安の影響…決済端末などの輸入コストの増加

セグメント別概要
(2024年3月期第2四半期)

  • セグメント別売上高比率 (2024年3月期第2四半期)
    • ・システム開発販売:地方銀行以外の金融機関への展開によるマーケット拡大
    • ・リカーリング:保守サービスの増加に加え、BPOの東京23区・中核市へ展開
  • セグメント別受注高 (億円)
    • ・営業活動やユーザー会が活発化
    • ・BPOの新規受注および既存大型案件の更新受注が牽引
  • セグメント別受注残高 (億円)
    • ・受注高の増加に伴い受注残も増加

システム開発・販売

売上高

53.2億円

前期比
3.5%増

セグメント
利益

9.2億円

前期比
3.8%減

分野別売上高(累計)と営業利益率
フィナンシャル
システム
  • Web受付システムの「WELCOME」、個人ローン業務システムの
    「SCOPE」は順調に推移
  • 個信システム一斉更改の反動により減収
公共システム
  • 自治体標準システムの影響により停滞
  • 給食費の無償化検討により遅延
流通ECシステム
  • 地方百貨店でのシステム投資が回復基調
CTIシステム
  • 大手ノンバンクを中心に「ロボティックコール」が好調
通信システム
  • 社会インフラのレガシーなシステム更改により増収
決済システム
  • 長引く円安により営業利益を圧迫
その他
  • グループ会社などの業務が一部回復

リカーリング

売上高

41.2億円

前期比
8.3%増

セグメント
利益

7.5億円

前期比
22.8%増

分野別売上高(累計)と営業利益率
BPO
  • デジタルBPOの継続的促進
  • 複数年契約増加に伴う収益の安定化
  • 新規契約の初期導入コスト増を吸収し利益率向上
保守・利用料
  • システム販売増に伴い保守サービスや利用料も安定的に推移
  • 決済ターミナル販売増に伴う利用料も伸長
  • 自社クラウド利用料も順調に拡大

九州の
サイクルロードレース
「ツール・ド・九州2023」
に協賛しました

九州地域のSDGs達成に向けた活動を推進

「ツール・ド・九州2023」は、2023年10月6日から9日まで九州で行われた、UCI(国際自転車競技連合)公認のサイクルロードレースです。ラグビーワールドカップ2019日本大会のレガシーの持続的継承や九州でのサイクルツーリズムの推進、近年九州を襲った自然災害からの復興を象徴するイベントとして開催が決定し、今回初めて実現しました。
「ツール・ド・九州2023」は、単なるスポーツイベントにとどまらず九州の持続可能な未来のためにSDGs活動を実現するイベントを目指しており、そういった姿勢に共感し、協賛しました。
1日目の小倉城クリテリウムでは、チケットの販売所などで当社の取り扱う決済端末「iRITSpay決済ターミナル」が使用され、非常に使いやすいとの反響を頂きました。また表彰式においては、弊社社長が優勝者に副賞を贈呈しました。3日目の熊本ステージでは、当社社員は大会運営をサポートするコース沿道のボランティア「セーフティーマーシャル」としても参加しました。
初開催にもかかわらず連日多くの方々が沿道で観戦しており、企業だけでなく地元の方々にも注目され、応援されていることが実感できる大会でした。
当社は事業を通して、さまざまな地方との関わりを深め、社会貢献に寄与してきました。今回、「ツール・ド・九州2023」への協賛を通じて、「九州を盛り上げよう」という同じ志を持つ企業や団体、地域の皆様とより深くつながる機会を頂きました。今後も、さまざまな形で地方創生の実現に向けた取り組みにチャレンジしていきます。

ツール・ド・九州2023ルートマップ
  • ツール・ド・九州2023の様子
  • ツール・ド・九州2023の様子
  • ツール・ド・九州2023の様子
  • ツール・ド・九州2023の様子

中学生の職場体験を
開催しました

地元千代田区の持続可能な未来に向けて

2023年10月、3日間にわたり千代田区立神田一橋中学校から4名の生徒の皆さんが当社へ職場体験にいらっしゃいました。

  • 1日目

    当社の紹介から始まり、ビジネスマナー教室やサイバーセキュリティについて学んでいただきました。また、当社は金融機関向けのシステムを提供していることから、三井住友信託銀行様のご協力の下、日本橋営業部・東京中央支店の貸金庫を見学していただきました。なかなかお目にかかれない「大金庫」で、貴重な経験になったのではないかと思います。

  • 2日目

    アプリケーション開発や決済端末のデモンストレーションを通し、普段の生活の中で触れる「IT」、「決済」といったものがどのように作られているのか、どういった仕組みなのかを体感していただきました。

  • 3日目

    生徒の皆さんで新規事業の提案のロールプレイングを実施。難しい課題にもかかわらず、一生懸命取り組んでいただきました。3日間で学んだことを資料にまとめた最後の発表は、分かりやすく、堂々とされており素晴らしかったです。

変化が激しく先行きが不透明な現代社会において、中学生の皆さんにとって、「働くとはどんなことだろう」「将来自分はどういう仕事がしたいのだろうか」と、ご自身の将来につながる何かを少しでも感じ、考える機会になったのではないかと思います。当社の掲げるマテリアリティの一つ「『地方創生』による社会貢献」は、当社の地元である千代田区も含む地域社会がその対象です。今後も持続可能な社会の実現に向け、「本物のITに触れる機会を提供し、日本のIT人財の種を蒔く」活動を行ってまいります。

  • 職場体験の様子
  • 職場体験の様子
  • 職場体験の様子
  • 職場体験の様子

統合報告書発行の
お知らせ

初の統合報告書「アイティフォー 統合レポート2023」を発行しました

この度、株主・投資家をはじめとするステークホルダーの皆様に、当社の持続的な企業価値向上に向けた取り組みについての理解をより一層深めていただくために、財務情報及び非財務情報の関連性を取りまとめた「アイティフォー 統合レポート2023」を2023年12月1日に発行しました。

プライム企業として近年強く求められる当社のESG経営について、より分かりやすくお伝えしたいという思いから、初めての統合報告書の発行に至りました。当社の企業価値をどのように高め、どのようにして持続的に成長していくのかを、皆様により分かりやすくご紹介することを目指して制作しました。

「寄り添うチカラ」で人々の感動と笑顔を生み出すことを目指す、当社の価値創造プロセスを体系的にお伝えするとともに、当社の特徴である盤石な財務基盤について語ったCFOメッセージや、地方銀行でいち早くキャッシュレスビジネスを開始された琉球銀行様との対談記事を掲載しています。

次回の発行は2024年9月を予定しております。今後も情報開示の取り組みを通じてステークホルダーの皆様との価値共有をはかり、皆様との対話を通じてさらなる企業価値向上に努めてまいります。

アイティフォー 統合レポート2023 表紙

「アイティフォー 統合レポート2023」
PDF(全体)はこちら

財務情報

2024年3月期 通期予想

2024年3月期の業績と配当予想、株主
還元

期初予想通りの着地見込み

通期連結業績予想につきましては、2023年5月11日に公表しました予想からの修正はありません。2024年3月期通期業績は売上高210億円、営業利益 34億円、経常利益34億6,000万円、当期純利益23億7,000万円を見込んでいます。営業利益は中期経営計画の2年目に前倒しで達成をしたため、32億円から34億円に目標を上方修正しております。業績は順調に進展しています。

株主還元については、前年度実績を踏まえて配当性向50%を目指しております。今期の配当額は予定通り1株当たり40円を見込んでいます。また、過去最高額の自社株買いを行った結果、今期の総還元性向は期初の70%以上という方針を上回り、84%となる見込みです。

  • 2024年度通期業績見通し
  • 株主還元グラフ
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