100年企業に
向けて、
新たなスタート
ITFOR通信
Vol.1
第64期 2023年3月期第2四半期決算
(2022年4月1日~9月30日)
売上高
89.5億円
前年同期比 3.9%増
営業利益
15.7億円
前年同期比 8.3%減
受注高
91.5億円
前年同期比 16.2%増
代表取締役社長 佐藤 恒徳
私たちアイティフォーグループは、2022年12月2日に創業50周年を迎えることができました。ご支援いただきました株主の皆さまに心より感謝申し上げます。
記念すべき節目にあたり、「地方創生による社会貢献を通してすべての人や企業にサプライズを提供し、持続可能な未来の発展に貢献します」というパーパスを制定しました。私たちが創り上げてきたシステムは地方銀行、自治体、百貨店といった地域社会のあらゆるシーンで活用されています。これからもシステムのその先にいる「人」に焦点を当て、全ての皆さまの人生に寄り添い、日本中の人が私たちのサービスに触れる機会をつくっていきたい。また、その取り組みで地域社会を盛り上げる存在でありたいと考えています。
「寄り添うチカラ」で感動と笑顔に溢れた社会を実現するべく、これからも皆さまと共に次の、次の未来に向けて歩んでいきます。
これからの歩みにご期待ください。
人事制度改革で人財に厚みを
経営基盤の強化
2023年度に新たな人事制度へ移行するため、人事制度改革プロジェクトを進めています。また、社会のIT投資意欲が高まっていることから、これまで以上にお客さまに寄り添うために、会社の方向性と本人の意向を相談した上で再勉強する期間の検討を進めています。多様なスキルをもつ人財を増やすことで、顧客と従業員の満足度向上を目指します。
働きがいのある職場づくりに向けて
経営基盤の強化
当社では従業員が働きやすく、かつ環境に配慮した職場環境を構築するべくオフィス改造を進めています。今回リニューアルした本社12階エリアでは、プリンター複合機は設置せず、有限資源も最小限にとどめます。また、環境配慮材を使用した床塩ビフローリング材やタイルカーペット、廃棄衣類をリサイクルした再生材PANECOを利用したグリーンオブジェクト、ファニチャーリノリウムを使用したボックステーブルやミーティングテーブル、さらに壁面には環境負荷を軽減する持続可能素材リサイクル内装ボードなどを採用しました。太陽光が多く入る配置にして電気の使用量の削減のほか、新たな事業を生み出す場となる空間作りを目指します。
技術開発のスピード促進へ
収益性の向上
これまで当社はオンプレミス型を中心にサービスを提供していましたが、クラウド型ビジネスのスピードを加速させるべく本年10月に「クラウドサービス部」を新設しました。Salesforceなどの他社製プラットフォームを活用したサービスの開発に着手しています。今後はノーコード開発といった挑戦的な取り組みなどを行うことも検討しています。
ブロックチェーンの活用
収益性の向上
本年5月に開始した産学官連携による「大学履修証明書」の実証実験が10月に完了しました。今後、大学で他に発行されている公的証明書の対応を進めます。さらに、自治体業務へ範囲を拡大して「デジタルtoデジタル」プラットフォームの商品化を目指します。
当社グループを取り巻く国内ITサービス業界では、「非接触」や「非対面」を実現するデジタル化のニーズが引き続き高く推移しており、企業の投資意欲は拡大しています。一方で、急速な円安進行や原材料高の影響が企業のIT投資への計画先送りにつながる可能性があり、企業の投資計画の動向を注視しています。
売上高・受注残は過去最高を更新
金融機関を中心に、業務の非対面化を実現する個人ローン業務支援システム「SCOPE」とローンWeb受付システム「WELCOME」を組み合わせた販売が引き続き好調に推移しました。また、延滞債権督促業務を無人化した「ロボティックコール」の利用業種の裾野が広がったことなどもあり、売上高と受注残は第2四半期累計期間として過去最高となりました。
円安影響あるも
外注費コントロールで粗利確保
2022年3月期通期決算発表時から9月末時点の間で16円ほど円安が進み、仕入れ原価にも影響がありました。一方で、数年前からパートナー会社の選定を強化、開発効率がアップしたことにより売上総利益率は前年同期と同水準の確保ができました。
販管費増は成長への必要な投資
新型コロナウイルス感染症への各種行動制限の緩和により、経済活動の正常化が進んだことから当社も従来の営業活動に戻りつつあります。また、新規事業の推進や組織体制強化のための人材投資により、販管費は増加しました。
売上高
89.5億円
前年同期比 3.9%増
営業利益
15.7億円
前年同期比 8.3%減
受注高
91.5億円
前年同期比 16.2%増
売上高
51.5億円
前年同期比 1.2%増
セグメント
利益
9.5億円
前年同期比 0.7%減
売上高
38.0億円
前年同期比 7.7%増
セグメント
利益
6.1億円
前年同期比 18%%減
「ResorTech EXPO 2022 in Okinawa」はビジネスマッチングを通した連携・共創の創出や、沖縄県のDXを推進することなどを目的とした沖縄県最大級の展示商談会です。今年は150社以上の企業が参加し、会場とオンラインで合計1万人以上の方が来場されました。当日は多くのお客さまに、「ランサムガード」や「決済ソリューション」などに興味を持っていただいたことに加え、「地方創生」「地域貢献」という、当社と同様の想いを持った他の出展企業の方とも交流を持つことができました。今後は当社事業を通して社会をつなげられるようなビジネス・プラットフォームの構築を目指します。共同出展をした株式会社シディはインターネットビジネスを展開している事業者ならびに他の出展企業に向けた情報発信をすることができました。
ResorTech EXPO 2022
in Okinawaサイト
2022年7月、当社はインターネット上の非対面決済に特化した、決済事業に関する子会社として株式会社シディを設立しました。シディでは、アイティフォーの決済ビジネス事業やeコマース事業などにおける既存技術や、これまでに培ってきたノウハウを活用し、システム構築から決済処理などを一元化したデジタルプラットフォームの実現を目指します。
会社名 | 株式会社シディ |
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所在地 | 〒102-0082 東京都千代田区一番町21番地一番町東急ビル |
設立日 | 2022年7月7日 |
資本金 | 25百万円 |
主要株主 | 株式会社アイティフォー |
主要事業 | デジタルサービス事業、決済代行事業 |
株式会社アイティフォーは2022年12月2日に創業50周年の節目の年を迎えました。1972年12月に千代田情報機器株式会社として創業されたアイティフォーは、時代の変化を的確に捉えつつ、近年はシステムそのものだけでなくその先にいるすべての「人」に焦点を当て、サービスという付加価値を提供する企業へと変貌を遂げてきました。2021年12月には、当社グループの企業ビジョンを広く社会に向けて発信するため、<「寄り添うチカラ」で人々の感動と笑顔を生み出す>を新たな経営理念として制定しました。この経営理念には、創業以来50年にわたって培ってきた技術や知見を基盤に、あらゆる可能性に挑戦し、企業の皆さまだけでなく、その先にいる人々のさまざまなライフステージをサポートすることで、人々の感動と笑顔があふれる社会の実現に貢献していくという、私たちの強い決意を込めています。
お取引先数
1,658社
お取引先のある
都道府県
46都道府県
当社グループは過去半世紀にわたり、多くのお客さまやお取引先、地域社会の皆さまに支えられて着実に成長を続けてまいりました。その感謝の思いを込めて、2022年10月21日の東京をはじめ、大阪、福岡で50周年の記念式典を開催、全国から約300名のお客さまにご参加いただきました。新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底したうえで挙行した式典では、サッカー日本代表の岡田武史元監督の講演や武田双雲氏の書道パフォーマンスを実施したほか、立食パーティでの食品ロスを減らすための呼びかけなどSDGsに配慮した取り組みも行っています。また、参加されたお客さま同士が旧交を温めあう場面や相互にお客さまを紹介しあう場面が多く見られるなど、新たな出会いと絆を生む貴重な機会となりました。
式典の終了後、ご参加いただいたお客さまからお祝いと感謝の言葉をたくさん頂戴しました。新型コロナウイルス感染症が長期化するなか、企業はリアルイベントを控える傾向がありました。こうした社会状況のなかで開催した式典は、対面で語り合うことの大切さを再認識していただく機会となり、「当社もやろう」と感じていただく契機となったのではないでしょうか。私たちは、こうした記憶に残るイベントを多くの皆さまと共有できたことを誇りに感じています。当社グループはこれからも、皆さまから寄せられた温かい言葉を糧に、ITの無限の可能性を切り拓きつつ、さらなる飛躍を目指してまいります。